06.01 「紫」 0+1
4
藤色を紫色と呼ぶ男のタイを緩ませ去りゆく五月
06.03 「3」 0+1
3
最小の奇数の素数だから好き はにかむ君のキスは3回
06.05 「後」 1+1
6
あとひとつ、もうひとつだけチョコレートもしくは愛を口にいれたい
06.06 「SEX」 1+1
1
(私には性別が無い)つぶやいて画家の澄みわたらせる海
06.08 「葉」 0+1
10
白い葉は光合成ができないと知って選んだあなたがこわい
06.11 「サッカー」 0+1
1
俊輔を代表戦で見ないあのひとの夢まで過去になってた
06.12 「地図」 0+1
4
この場所に行きませんかと書きたして古地図模様の封筒を取る
06.15 「おやつ」 0+1
2
残業後3時のおやつを買う(ただし深夜の)コンビニ労働者がいる
06.16 「緑」 0
2
守られている胸でいる若葉色水玉のブラつけて日向へ
06.17 「稲妻」 1+1
4
妻よりも母を呼びたい 早苗田とわたしに重く雨雲迫る
06.23 「兄」 0+1
4
もし私が妹ならばこんなこと許す? カクテルグラスを舐める
06.24 「虹」 0+1
3
6色で虹としている国のひとにシメイブルーをゆらゆら注ぐ
06.25 「双子」 3+1
4
この胸にかなしい少女が棲んでいて双子素数に挟んで眠る
06.26 「古」 1
0
古池や珈琲カップに額から気だるさ滴へ変えては落とす
06.27 「つの」 0+1
7
ねむたさにやわらかい角2本ある ねこのわき腹両手でつつく
06.29 「服」 0
2
産めだとか言われないのに肉体を脱いでワンピを肌にできたら
06.30 「帰」 0+1
1
ただいまを言える誰かがいなかった君への手紙わたしに帰る
産めだとか……セクハラ野次の件を本事取り。