04.01 間にあわず。
04.02 「似」 2+1
きみと僕のなかにはひとつ三角の相似があってぼんやり痛い
04.03 「サンダル」 2+1
春日陰 物干し用のつっかけは野良の枕になっております
04.04 「深夜」 0+1
蜂蜜でホットブランデとろとろになってる彼女が死に傾いた
04.05 「5分」 おやすみ。
04.06 「無理」 1+1
無理数の桁をなぞっていくような悲しいあなた眠るのが勝ち
04.07 「ラッキー」 おやすみ。
04.08 「チクッと」 0+1
裏切りを責めても過去に戻れない 転がす針の先はまあるい
04.09 「黒」 おやすみ。
04.10 「交差点」 0+1
信号を待つとき何処か落ちていきそうな気がする右端とかに
04.11 「士」 3
2
唯一の素敵なことば「西を向く士(さむらい)」母がわたしにくれた
04.12 「中学2年」 5
3
かなしみがこの身にあると知らぬまま「もしも世界が」とか話したね
04.13 「裏切り」 1+1
6
ざわざわが肋骨にいる ほんとうに欲しかったもの分からなくなる
04.14 「石」 2+1
8
通勤路の小石を蹴った近くには小石の母がいたやも知れぬ
04.15 「半分」 1+1
3
上半身だけでする恋許されてほしくて紙の指輪がほしい
04.16 「色々」 2+1
いろいろはこういうことかといろいろの色がみっしり花束を買う
04.17 「憧れ」 0+1
5
私だけあなたと呼べる男性になってください花過ぎる頃
04.18 「賭け」 2+1
6
山ほどの薬で猫があそぶから明日晴れならお外に出るよ
04.19 「行」 1+1
きみが行くと叫んだときに僕もそこに行きたい全部 全部でもって
04.20 「丸」 おやすみ。
04.21 「2位」 1+1
2
お返事を逃げないように練習を「1番は猫だけどいい?」って
04.22 「割」 0+1
4
ウイスキーがお好きでしょうと月明かりにかざした氷割りはわたしの
04.23 「髪」 おやすみ。
04.24 「関西」 2+1
8
徳島は関西じゃないと騒がなくなったあたりで始まる初潮
04.25 「笑顔」 おやすみ。
04.26 「プロ」 おやすみ。
04.27 「船」 おやすみ。
04.28 「猫」 1+1
4
撫でるのは赦しを願ってしまうから 拾わなければ死んでいた猫
04.29 「肉」 1+1
2
君の肉になりたいできるならば胸そう言うひととハンバーグ食む
04.30 「末」 おやすみ。