嘘ばかり吐くひとの嘘たとえれば過去から不幸の風が吹くから
電気ブランをソーダ割にて夕暮れの薄い陰よりかなしく眠れ
愛のある悪意をもっとシンプルにしてみてできれば水素のように
(ひとりきり眠れないって思ってる)(もしもし君のそばにいたいよ)
好きだったって君のための毛布になれなかったって泣いて泣いて
死にたさに香りを感じる夕まぐれ 電気ブランの底を見るまで
何度でも乾杯しようクズこそは人生さえも愛おしむこと
君の父が君を殴ったことだって君と私は愛するつもり
アルコールで死ねたらいいねゴミのなか君に似ているやさしさが好き
ふたり口にしたのも今夜泣いたのもお酒が愛を守っていたから
電気ブラン……ブランデーベースのカクテル。40度ある。
ストレートかロックで飲むのが一般的。
何度でも・アルコール……中島らも「今夜、すベてのバーで」に寄せて。
希望がないなら
私の魂が私であることを祝福するしかない
どんなにダメでクズで最低でも
これ以上のものはないのだから